パンデミックが発生した2020年以降、私達の世界は大きく変わりました。
この大きな変化の中で、私達はこれからどうやって生きていけばよいのでしょうか。
今回は意識として必要だと思うことをいくつか挙げさせていただきました。
1.自分の身は自分で守る
ニュースや新聞などみていて薄々感じているかもしれませんが、世界は今、混沌とした状態となっています。アメリカの大統領選挙など見ているとよくわかるのではないでしょうか。
日本は世界から見るとかなり恵まれてはいますが、それでも自分の身は自分で守っていくという意識を持つことは必須だと思います。仕事であったり、健康であったり、家族であったり、資産であったり、しっかりと守れる体制を作っておくことが大切です。
10年前、私は新卒で銀行員になりました。じつはその6ヶ月後にやめたのですが、当時は『なんであんないいところをやめるの?』と周りの人に散々言われました。ただ、今の銀行を見てみると、大手であってもかなりの人員をリストラしています。
当時、銀行員は最も安定している仕事の一つと言われていましたが、いま大きく常識が変化しています。いまは多くの方がリストラされていて、今後銀行業は必要なのかとさえ言われています。
こういったことは銀行業だけに限りません。どのような業界であっても、こういったリスクは常に存在しているように感じます。
大きな変化があるときは今まで見えていなかったリスクが表に現れてきます。
当たり前だと思っていたものも、前触れ無くいきなり消えたりするかもしれません。
もしそうなっても大丈夫なように、今のうちから自分で自分のことを守れるようにしていくことが必要です。
2.固定費は極力下げること
これからいろいろな変化が起こってくるように思います。その変化は良い場合もありますが、悪い場合ももちろんあります。
しっかりと生き残っていくためには、まず経済的に健全な状態であることが大切です。そのために、まずは可能な限り、生活の固定費を下げることをおすすめします。
といいますのも、これからの時代、収入がどうなっていくか予想ができなくなってきているからです。
会社が急に倒産することだってあるかもしれません。今やっている事業がうまくいかなくなる可能性があるかもしれません。
いろいろなリスクに対応できる形を作っていかなければいけません。事業にしろ、日々の生活にしろ固定費を下げておくことで変化に対応しやすい形になります。
そして、生活の固定費は少し工夫すれば下げることが可能です。
家賃に関しては、大家に交渉してみるとか、実家に戻ってみるとか。不要なサブスクリプションをすべて解約するとか。生活費とか食費それ自体を見直してみるとか。
しっかりと向き合ってみると不要な支出というのは、意外とあるものです。
そういったものをこの機会にしっかりと見直してみて、断捨離を行うことが大切です。
いまはアプリなどで簡単に1ヶ月の支出を計測することができますので、まず1ヶ月の支出をまとめてみると不要な固定費が見えてくると思います。自分の事業や生活で普段どれくらいの固定費があるのかはしっかりと管理しておくことが良いでしょう。
3.何かしらの技術を身につける
何かしら需要のある技術を身につけておけば、今働いている会社がなくなったとしても、個人でやっていくことは可能な時代になっています。
実際に、ITスキルがある人はフリーランサーになって稼いでいたり、投資のスキルが有る人は投資だけで食べていくことができています。どちらもPCとスキルが有れば自宅でもすることができる仕事ですので、アフターコロナ時代にもあっています。
また美容師などの仕事も、需要はかならずあるので、食いっぱぐれる可能性は低いかと思います。店舗を持たずに派遣型の美容師などのサービスは需要があるように感じます。
技術習得にはもちろん時間がかかります。ですので、どういった技術を学ぶかはしっかり考える必要があります。
私はこういった条件のスキルであれば、時間をかけても大丈夫ではないかと思います。
・自分が興味あること
・これから需要がありそうなこと
・Aiに置き換わりづらいもの
ただ、何かしら技術を磨くためには『独学で学ぶ力』が必要です。
独学で学ぶ方法については、アマゾンのkindleなのでたくさん本がありますので、3冊くらい読んで見るとコツが分かると思います。youtubeでも教育系のチャンネルを見て、どうやって独学すればよいのかを学ぶのもありだと思います。
Kindle unlimitedなどのサービスは月額980円でつかえますし、youtubeも無料です。やる気があり、方向性が見つかれば、低コストでいくらでも学ぶことは可能です。
4.健康管理を徹底する
日本は皆保険制度という世界的にも恵まれた制度がありますが、それもいつまで続くか私は疑問に思っています。といいますのも、国の支出は完全にマイナスで、皆保険制度が続くとしても改悪する可能性が非常に高いからです。
体が健康であるということが、これからますます大切な時代になってくるでしょう。健康ならそもそも病院行かないので、治療費も浮きますので、実は経済的だったりもします。
また、体の健康は心の健康にもつながっています。心がストレスでいっぱいになると、体にも悪影響を及ぼします。
体の健康をケアするとともに、心の健康もしっかりとケアすることが、これからの時代はとくに大切になってくると思います。
最近は瞑想がビジネスマンの間で非常に流行っておりますが、瞑想は心のケアにとても良いことだと思います。
ただ目をつぶって、呼吸に集中するだけでも、心を落ち着かせることができます。
瞑想の方法については色々ありますが、まず1つの方法を決めてそれをやってみるとよいでしょう。
5.英語もしくは中国語で情報収集
インターネットにある情報の大半は、英語と中国語です。
そして優良な情報は英語と中国語でまとめられていることが多いように感じます。ちなみに日本語での情報は全体の5%もありません。
英語もしくは中国語でいろいろなものを調べて学ぶ能力があれば、無料で最新のことを学ぶことが可能になります。もちろん限度はありますが、最近では非常に優秀な方々がyoutubeを始めていたり、ブログを書いていたりします。インターネットを上手に活用するだけで、有益な情報が無料で利用することができるのです。すごい時代ですね。
もちろん日本語で検索してもよいのですが、英語と中国語は情報量が圧倒的に違いますので、その分優良な情報も多いように感じます。また英語を話せる人は20億人ほど、中国語を話せる人は15億人ほどいますので、どちらかの言語ができるだけで、日本の人口の10倍以上の人たちと情報交換をすることが可能となります。
いまはyoutubeで良い語学チャンネルがたくさんありますので、計画的に行っていけば、社会人で時間のない方でもある程度のレベルまでは習得できるかと思います。
6.古い常識にとらわれない
古い常識に囚われたまま、今の社会で生活することはリクスが高いと思います。古い常識で自分自身が動けなくなっているのなら、今の時代、それは変化に乗り遅れることを意味するからです。
今は変化に対応できる姿勢をもち、その流れに乗ることが大切な時代です。
10年前は副業OKの会社は非常に少なかったですが、今では多くの企業で副業が解禁されています。コロナウィルスの影響で、自宅で仕事をする文化も広がってきています。まがい物だと言われていたビットコインは価格を大きく上げています。
10年前の古い常識を持ったままの人は、これらの変化についていけないでしょう。自分が持っている常識を一旦脇において、今世界がどう動いているのかをフラットな目で見てみることが大切です。
ただ、自分が古い常識を持っているかどうかはなかなか自分では知覚できないのも事実です。
そういった場合は、若い人をSNSなどでフォローしてみると良いかと思います。
今の10代、20代で面白そうな人をフォローしてみると、時代のトレンドをつかみやすくなるかと思います。
若者のツイートなどを見ていて、こう思うかもしれません。
『この子は常識がないなあ』
『若造がまた適当なことを言ってるよ』
まあそう思いたくなる気持ちもわかりますが、あえてしっかり耳を傾けてみることが大切です。というかそう思ってきている時点で、実は古い常識にとらわれたままであるようにも感じます。
今のトレンドを把握しているのは、若者です。若い人の意見をしっかり聞いてみることは、古い常識から脱却する一つの鍵だと思います。
7.人間的な情緒を大切に
AIがかなり進化してきていて、人間と対等に話ができるレベルになっていたり、囲碁や将棋ではAIから学んでいるプロもいっぱいいます。量子コンピューターが普及してきたら、AIの能力は一気に人間のものを超えていくでしょう。いわゆるシンギュラリティというやつです。
そしたら人間は不要になるのでしょうか。たしかに、一部の仕事は不要になるでしょう。会計士とか税理士とか、コンビニの店員とかそういった職業はAIに代替可能だからです。
ただ一方でAIでは代替できないものも存在します。
クリエティビティを発揮するものであったり、人間的な温かみを感じるものであったり。そういったものはAIに置き換えることは難しいと感じます。
少し前までは、ロボットのようにバリバリ働いて、ロジカルに物事を捉えて行動していく人が仕事の現場ではよしとされてきました。ただこれからはそういったものはAIがやってくれますので、人間がする必要性が薄れてきます。そういったものではなく、もっと人間的な情緒を発揮していくことが、これから人間としてすべき事のように私は感じます。
人間的な情緒を持つとは、自分の心に素直になるということです。
もっと心の機微に敏感になって、直感を大切にするということです。
そういった情緒を大切にしている人が、これからの世の中で求められる人材になるかと思います。